星空の下で愛を♦年下看護師の彼は彼女に一途な愛情を注ぐ♦
今日の夕飯は、なににしようか……と考えながら、資料を片付けて帰る支度を始めた。
職場環境も変わったけれど、もうひとつ変わったことがある。

先月から、私と大空は一緒に住み始めた。

それはもちろん大空の生活をサポートするためでもあり、大空の休暇中に引っ越しを済ませた。 「一緒にいる時間が増えて嬉しい」と大空は言ってくれていたけれど、それは私も同じ気持ち。

毎日大空の顔が見れることは、本当に幸せなこと。
『今から帰るからね』とメッセージを打ち込みながら、私は大空のアパートの近くにあるスーパーへと向かった。


「あれ? 井筒さんじゃないですか」


いきなり背後から私の名前を呼ばれ、驚いて後ろを確認する。

私の後ろに立っていたのは、新人ソーシャルワーカーの若松くんだった。


「お疲れ様。 家、こっちだったの?」

「はい。 まぁ、この近くですかね。 井筒さんも?」

「えぇ、最近この辺りに引っ越ししたから」

「そうだったんですね」


こんなところで、意外な人物に足止めをくらうとは思ってもみなかった。

早く買い物を済ませて、夕食の支度に取り掛かりたい。 今日大空は日勤だし、きっとお腹を空かせて帰って来るに間違いない。

大空が帰宅するまでには夕食を作っておきたいのに……なんだか長くなってしまいそうな予感がする。
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