星空の下で愛を♦年下看護師の彼は彼女に一途な愛情を注ぐ♦

シアワセ

「ねぇ友希、変じゃないかな?」


大空と出会ってから、約2年の月日が流れようとしている。 私はこの2年間で、本当に色々なことを経験したと思う。

不倫もしていたし、母親との別れも経験した。
でも、どんなときも傍には大空がいてくれて、辛いことも乗り越えることができた。


ーーそして今日。
26年間生きてきた中で、1番幸せな日を迎えようとしている。


「人生で1番きれいになれる日よ? 花嫁が、きれいじゃないわけない」


近くで私の支度を見守っていてくれた友希が、ヘアアレンジの最終仕上げをしながらそう言った。

今日は、私と大空の結婚式。
2年前、母との永遠の別れをしてからしばらくして、クリスマス直前にプロポーズをしてくれた大空。

お母さんに約束した通り、大空は私のことを大切にしてくれていた。
もちろん喧嘩することもあったけれど、お互いそれで別れを切り出したりするようなことはなく、上手く話し合って解決できるような関係性になれた。

過去の経験から、偽りの愛しか目にしてこなかった私。
きっと自分もそうなってしまうであろうと、半分諦めかけていた。

でも、大空に出会ったことで本当の愛を知り、同時に相手を愛することも学んだ。

全部、大空が教えてくれた。
< 140 / 144 >

この作品をシェア

pagetop