星空の下で愛を♦年下看護師の彼は彼女に一途な愛情を注ぐ♦
淹れたてのあたたかいコーヒーを一口飲んでから、一度呼吸を整える。
それから、昨日見たことをすべて友希に話した。

梅沢先生と約束をしていたこと。　その後、駅で見た女性のこと。

友希は「うん、うん」と頷きながら、私の話を最後まで聞いてくれた。　もちろん、否定なんて一切せずに。


「そっかあ……まぁけど、納得って言えば納得、かも」

「……どうして？」

「だって、お金あるでしょ。　梅沢先生」

「あぁ……そういうことか……」


友希が言ったことに対して、私もなぜか簡単に納得できてしまう。
梅沢先生がお金持ちであることは、出会った当初からなんとなくわかっていた。

医者であることはもちろんだけれど、私服や持ち物、食事をする際に選ぶお店など、すべてが高級思考だったから。
お金持ちの余裕からなのか、フットワークもなんとなく軽い感じはしていた。

そんな梅沢先生に惚れてしまった私も悪いのだけれど、今さらなにを言われても離れることができなくなってしまっている自分が情けない。


「だから、のめり込んじゃダメだったのよ」

「……そうだよね。　妻子持ちってわかってたのに、惹かれてしまった私も悪い。　でも……」

「今さら離れられないんでしょ？　星七の気持ちもわからないわけじゃないよ」


私にだって、梅沢先生と過ごしてきた時間はある。
奥さんや昨日見た女性が知らない梅沢先生の顔も、たくさん知っている。
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