星空の下で愛を♦年下看護師の彼は彼女に一途な愛情を注ぐ♦
だからと言ってそれが離れなくてもいい理由にはならないけれど、梅沢先生のことをまだ信じたいと思っている自分がいた。


「ていうか、昨日星七が見た女性って、多分3階病棟の看護師だよ」

「えっ、そうなの?」

「最近になって噂されてるのを小耳に挟んでたから。 星七も気を付けた方がいいよ。 バレるのも、時間の問題かも」

「……うん、気を付ける」

「それから、昨日のことは梅沢先生には黙っておきな? 変に波風立つのも、仕事上よくない」


友希にそう言われて、その通りだと思った。

今、まさに梅沢先生と看護師の噂が立ち始めている。 ということは、その周辺の人物も浮上してくる可能性だってある。
もしそうなってしまったら、ソーシャルワーカーとしての信頼を失ってしまう。

患者さんや患者さん家族、奈部さんにも迷惑を掛けかねない。


「明日は出勤しておいで。 辛かったら、私に言えばいいし」

「うん、そうする。 ありがとう」


「じゃあ、夜勤明けだし帰るよ」と、バッグを持って玄関に向かった友希。
手を振りながら友希を見送ると、コーヒーカップを洗いながら明日からのことを考える。

でも、今日友希が来てくれて本当によかった。

1人だったら思い詰めてしまって、また明日も休んでいたかもしれないし、梅沢先生に問い詰めていたかもしれない。 
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