星空の下で愛を♦年下看護師の彼は彼女に一途な愛情を注ぐ♦

ウソツキ

あのわがままを言ってから2週間が経ち、季節はもう夏を迎えようとしている。

それからも私たちの関係はなにも変わることなく続いていて、定期的に会っては身体を重ねていた。

少し変わったことがあったと言えば、あの日以来梅沢先生が外食に連れて行ってくれるようになったこと。
もちろん、梅沢先生がなにも予定がない日に限定はされている。

以前よりも会えることが増えて、単純だけれど嬉しかったし、仕事のミスもしなくなった。
今日も仕事が終わってから食事に行く予定を立てている。


「星七、最近は順調そうね」

「うん。 なんかちょっといい感じ」


退院カンファレンスのため病棟にいた私に、そっと耳打ちする友希。
友希にもちょこちょこ近状報告はしていて、私たちのことを気に掛けてくれていた。

梅沢先生はあの噂の女性とはあまり会ってはいないようで、基本家族との予定がない日や当直の日などは、私といることが増えてきていた。

詳しくは知らないけれど、ほかの看護師からの又聞きで、離婚の話が出てきているらしい。
直接私は聞いたりすることはしなかったけれど、いい方向性に向かっていってくれればいいなと、そう思っていた。


「いいじゃない。 このまま上手くいくといいね」

「うん、本当そう思う。 もう、辛いのばっかりは嫌だよ」
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