星空の下で愛を♦年下看護師の彼は彼女に一途な愛情を注ぐ♦
それが終わったら、梅沢先生との食事に行けそうかな……。
そんなことを考えながら、今終わったばかりのカンファレンス資料をまとめる。
書類ケースにすべてを詰め込み、地域連携室に戻る支度をしていたとき、なんとなく視線を感じた。
ふと顔を上げて見ると、さっきの新人看護師、遠山くんと目が合う。
「どうかした?」
「……いえ。 井筒さん、でしたっけ?」
「うん、ソーシャルワーカーの井筒です」
「あなたが、井筒さん……」
なにかを悟ったような表情をしている遠山くん。
私の名前を再度確認され、〝あなたが〟と言っていた。 遠山くんと直接関わるようなことは今までになかったし、私になにか用事でもあったのだろうか。
「……なにか、用件でも?」
「今、ちょっと話せます?」
「あー……、少しくらいならいいけど、患者さんのこと?」
「いえ、ここではちょっと」
そう言った遠山くんはカンファレンス室の近くにある家族団らん室を指差し、そこに来るように促した。
家族団らん室は、入院中の患者さんとそのご家族が面会をするために利用する部屋。
相部屋だとほかの入院患者の迷惑になる可能性があるため、この団らん室を使うご家族が多い。
今は面会可能時間ではあるが誰もいないため、電気が消されていて真っ暗だった。
そんなことを考えながら、今終わったばかりのカンファレンス資料をまとめる。
書類ケースにすべてを詰め込み、地域連携室に戻る支度をしていたとき、なんとなく視線を感じた。
ふと顔を上げて見ると、さっきの新人看護師、遠山くんと目が合う。
「どうかした?」
「……いえ。 井筒さん、でしたっけ?」
「うん、ソーシャルワーカーの井筒です」
「あなたが、井筒さん……」
なにかを悟ったような表情をしている遠山くん。
私の名前を再度確認され、〝あなたが〟と言っていた。 遠山くんと直接関わるようなことは今までになかったし、私になにか用事でもあったのだろうか。
「……なにか、用件でも?」
「今、ちょっと話せます?」
「あー……、少しくらいならいいけど、患者さんのこと?」
「いえ、ここではちょっと」
そう言った遠山くんはカンファレンス室の近くにある家族団らん室を指差し、そこに来るように促した。
家族団らん室は、入院中の患者さんとそのご家族が面会をするために利用する部屋。
相部屋だとほかの入院患者の迷惑になる可能性があるため、この団らん室を使うご家族が多い。
今は面会可能時間ではあるが誰もいないため、電気が消されていて真っ暗だった。