星空の下で愛を♦年下看護師の彼は彼女に一途な愛情を注ぐ♦
いくら家庭が上手くいっていないとはいえ、不倫が周りに知られてしまったら切られるのは私。

だって私は、2番目だから……。
バレて大事になったら、私は間違いなく捨てられる。 悔しいけれど、今の私のポジションはそんなものなのだ。

〝夫婦〟としての繋がりがなければ、私との関係なんて簡単に切れるに決まっている。


「ごめんなさい。 今日は、食事が終わったら帰ります」

「そう。 わかったよ」


冷たく返事をし、再び食事を始める梅沢先生。
食事中笑ってはいてくれたものの、言葉の節々になぜかトゲを感じる。

きっと、私のことを抱くことができなかったのが不満なんだろう。

でも、今この状況で梅沢先生に抱かれても心が満たされない気がする。 それはもちろん遠山くんの言葉が、頭から消えてくれないから。

バレてしまったのはもちろんのこと、「不倫なんかしなくてもいいでしょう」と言う言葉が、私の頭の中にこびりついてなかなか離れてくれない。


「じゃあ、今日はこれで解散ね」

「はい……ごちそうさまでした」


スムーズにお会計を済ませてはくれたけれど、送ってもくれない梅沢先生。

運転席側の窓から手を振る梅沢先生を虚しく見送り、私も自分のアパートへと向かう。
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