星空の下で愛を♦年下看護師の彼は彼女に一途な愛情を注ぐ♦
けれど、私と梅沢先生の関係について否定は一切せず、こうしてあたたかく見守ってくれているのが友希のいいところ。
そんな友希のことを心から信頼しているし、仕事面でも頼りにしていた。

なにより、口が堅いということが本当に助かる。


「いいじゃないの。 相手はドクターなんだし、デートもいいところ行ってるんでしょ?」

「うーん……それが最近、手抜き感がすごくて」

「え? なになに? 最近うまくいってないの?」


卵焼きを頬張りながら、私の話に耳を傾けてくれる友希。

私のわがままと言われてしまえばそれまでかもしれない。 だけど、本当はもっといろいろな場所へ出かけたり、ちょっと優雅なランチやディナーを楽しんだりしたい。

もちろん、人目に付かない場所を選ばなければいけないのはわかっているけれど、たまには普通のカップルのようなことをしたいというのが今の本音。


「うまくいってないわけじゃないけど……普通に会ってはくれてるし」

「まぁ、なかなか難しいよね。 こういう関係って」


口をもぐもぐさせて、遠くを見つめながらそう言った友希。

彼女がこういう関係にどうしてこんなに理解があるのかは謎だけれど、そこは敢えてなにも聞かないようにしている。
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