星空の下で愛を♦年下看護師の彼は彼女に一途な愛情を注ぐ♦

午前中の業務をこなして、お昼休みに行くことができたのは12時過ぎ。
今は比較的お昼休憩を優先してもらっているため、この時間にお昼ご飯を食べることができている。

自分で作って来た適当弁当を広げると、不格好な卵焼きを口に含んだ。　とりあえずお昼ご飯だけパパっと済ませてしまい、先輩看護師に休憩をバトンタッチする。

先輩看護師がお昼ご飯を済ませると、俺たちは書類を持ってカンファレンス室へと向かった。


「今日はね、主治医とリハの先生と、ソーシャルワーカーが参加するから。　って、さすがにそれは知ってるか」

「はい、だいたい知ってます」

「主治医は江南(えなみ)先生、リハからは木山先生、ソーシャルワーカーは井筒さんよ」

「……井筒さん」


まさかの名前に、俺の脳内ではあの夜勤の日の映像がはっきりと思い浮かぶ。

あの、清楚なイメージの井筒さん。
まさか梅沢先生と関係を持っていたなんて、想像もつかない。

同じ女性から見ても〝可愛い〟と思われている彼女がどうしてそんなことをしているのか。

彼女くらいの可愛い女性なら、普通に彼氏がいてもおかしくないと思う。
それなのに、わざわざリスクを犯してまで梅沢先生と一緒にいるということは、なにか理由があるからなのだろうか。