星空の下で愛を♦年下看護師の彼は彼女に一途な愛情を注ぐ♦
彼女のことを思い浮かべるほど、彼女に対しての疑問が募っていく。

見たところ、俺とあまり年齢は変わらないくらいだったと思う。
……井筒さんの将来を考えるのであれば、やめた方がいいと言うことを伝えるべきではないだろうか。

余計なお世話だと言われるかもしれない。 だけど、井筒さんのためにもよくない。


「おーい、遠山くん。 最近ぼーっとしてること多くない? もしかして……恋?」

「えっ!? いや、違います!! ちょっと考え事を……」

「ふーん、怪しい。 まぁいいけど、仕事中はほどほどにね」

「はい……すみません」


なんとか上手く話を誤魔化し、先輩看護師に怪しまれながらもカンファレンス室へと入る。

中に入ると、すでにリハ科の木山先生と例のソーシャルワーカーである井筒さんがすでに座って待っていた。 俺たちに気付いた2人は、不思議そうにこちらを見ている。


「今日は看護師2人なんですね」


そう質問を投げかかてきたのは、リハ科の木山先生。

やっぱり、そのことだろうと思っていた。 いつもは1人しか参加しないカンファレンスに、今日は看護師が2人参加となれば、疑問に思ってもおかしくない。

誰かに絶対突っ込みを入れられるだろうと、そう思っていた。
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