星空の下で愛を♦年下看護師の彼は彼女に一途な愛情を注ぐ♦
「そうなんです、今日はちょっとカンファレンスがどんなものかっていうのを見学に」

「初めまして。 新人看護師の遠山大空(そら)です。 よろしくお願いします」


今日、どうして2人での参加なのかを説明してくれる先輩看護師。 それに続いて、自己紹介をする。

ちらりと井筒さんに目をやると、相変わらず可愛らしい雰囲気で真面目そうで、梅沢先生と不倫関係にあるなんて思えない。
けれど、その可愛らしさを武器にして男性を魅了しているのかもしれない。


「初めまして、ソーシャルワーカーの井筒です」

「リハビリテーション科の木山です」


それぞれが自己紹介をしていると主治医の先生が入って来られ、カンファレンスがスタート。

主治医の意見も参考に話を進めていくと、話患者さんのADLの状態も改善傾向であり、自宅での生活もなんとか可能でありそうだ。
今後、自宅での生活に不安なことがないように支援していくことが、俺たち全員の重要な役割でもある。


「では、現時点での退院は可能な状態ですので、引き続き様態変化に注意しながら患者さんのサポートをお願いします」


井筒さんがそう話を締めくくり、本日の退院カンファレンスは終了となった。

さて……井筒さんに本当のことを言った方がいいのだろうか。
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