星空の下で愛を♦年下看護師の彼は彼女に一途な愛情を注ぐ♦
「……ど、どうして…そんなことを?」
「俺、見たんです。 2人で、当直室に入っていくところ」
なんとか絞り出したようなか細い声で、井筒さんは俺に問いただす。
夜勤の日、俺が当直室へ入って行くのを目撃したということを、隠さずに話した。
下を向いて俯いたまま、ゆっくりと井筒さんは口を開いた。
「……お願い。 そのこと、黙ってて」
きっと、彼女は全力で言い訳を並べるはずだろう。 そう勝手に思い込んでいた俺の予想は外れ、彼女は自分のしていることを素直に認めた。
言い訳をしても意味がないと思ったのだろうか。 でも、自分のしていることに対して素直に認められるのに、悪いとわかっているはずなのに……いったいどうしてなのだろう。
なぜか、胸が痛い。
「どうしてですか? 井筒さん、こんなに美人なのに。 不倫なんかしなくても、ちゃんと彼氏できると思いますよ」
「……なに言ってるの?」
「井筒さんに、不倫はもったいないと言っています」
今の自分の率直な意見を井筒さんに伝えると、顔を顰める彼女。
この様子だと、間違いなく口説かれていると思っている。
でも、そう思われたって構わない。 彼女がこの苦しみから逃れられるなら、俺はどんなことでも井筒さんに伝えたいと思う。
「俺、見たんです。 2人で、当直室に入っていくところ」
なんとか絞り出したようなか細い声で、井筒さんは俺に問いただす。
夜勤の日、俺が当直室へ入って行くのを目撃したということを、隠さずに話した。
下を向いて俯いたまま、ゆっくりと井筒さんは口を開いた。
「……お願い。 そのこと、黙ってて」
きっと、彼女は全力で言い訳を並べるはずだろう。 そう勝手に思い込んでいた俺の予想は外れ、彼女は自分のしていることを素直に認めた。
言い訳をしても意味がないと思ったのだろうか。 でも、自分のしていることに対して素直に認められるのに、悪いとわかっているはずなのに……いったいどうしてなのだろう。
なぜか、胸が痛い。
「どうしてですか? 井筒さん、こんなに美人なのに。 不倫なんかしなくても、ちゃんと彼氏できると思いますよ」
「……なに言ってるの?」
「井筒さんに、不倫はもったいないと言っています」
今の自分の率直な意見を井筒さんに伝えると、顔を顰める彼女。
この様子だと、間違いなく口説かれていると思っている。
でも、そう思われたって構わない。 彼女がこの苦しみから逃れられるなら、俺はどんなことでも井筒さんに伝えたいと思う。