星空の下で愛を♦年下看護師の彼は彼女に一途な愛情を注ぐ♦

「星七、いい……？」


「はい……」と小さく頷くと、梅沢先生が私の身体にゆっくりと入っていき、一つになった。

その瞬間、なぜか私の瞳からは一筋の涙が流れたーー。


＊　＊　＊

「ごめん、遅くなって……」

「いいですよ。　俺も、さっき仕事終わったので」


待ち合わせ時刻を大幅にオーバーした20時。
約束の時間は19時だったのにも関わらず、1時間オーバーで約束していた駅前に到着した私。

結局、梅沢先生に抱かれていた時間分、仕事も遅れてしまった。

すべてが1時間遅れで進行していき、結局巻き返すことはできずに遠山くんとの約束の時間を迎えてしまったのだ。
きっとお腹を空かせて待っていたに違いない。


「さて、行こうか。　ていうか、本当にラーメンでいいの？」

「いいですよ。　この近くに、美味しいラーメン屋があるんです」

「へぇー、詳しいのね」

「はい、俺、ラーメン屋巡りが好きで。　趣味みたいなもんです」


他愛もない話をしながら向かった先は、遠山くんおすすめだというラーメン屋さん。　昨日のお礼がしたいと言って提案された場所は、そのラーメン屋さんだった。

「せっかくだし、もっと違うもの食べたらいいのに」と言ったのだけれど、「ここがいいんです」の一点張り。

ラーメン好きって、なんだか意外だな……と思いながらも、そのお店に決定した。