星空の下で愛を♦年下看護師の彼は彼女に一途な愛情を注ぐ♦
目的地である3階に到着し、ナースステーションに向かう。 用事があった看護師に話しかけながら、チラチラと横目で遠山くんを探してみたけれど……姿はない。

今日は水曜日。 この前の日曜日に今週の予定を聞いたとき、今日は日勤だと言っていたのには覚えがある。

それなのに、姿がないということは……なにかあったのだろうか。
連絡もつかないし、なにかおかしい。

誰かに聞いてみたいけれど、そこまで看護師と仲が良いわけでもないし、ピンポイントで遠山くんのことを聞くと怪しまれるかもしれない。

看護師と話が終わりどうしようかと思い悩んでいると、夜勤を終えた友希がナースステーションへと入って来た。
これは、ナイスタイミング。


「友希、ちょっといい?」

「どうした?」

「……ちょっと、こっち来て」


友希の腕を引っ張ると、比較的人通りの少ない階段の方へと小走りで向かう。

踊り場で足を止めると、誰もいないかを確認する。 別に悪いことを聞くわけでもないし聞かれても問題ないけれど、梅沢先生との関係性のことで癖づいてしまっているみたい。

もちろん友希には、遠山くんと付き合い始めたことは話してある。


「星七どうしたの? なにかあった?」

「友希、遠山くんって、今日は日勤じゃなかったっけ?」
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