星空の下で愛を♦年下看護師の彼は彼女に一途な愛情を注ぐ♦
普段見ていた看護服を着ていないからか、少し痩せて見える遠山くん。 この前会ったばかりだというのに、どうしてなのか、とても久しぶりに思えた。
ずっと探していた、彼の姿。
「大空……探したよ。 勝手に、いなくならないでよ……!」
思わず、名前で呼んでしまった。
慌てて口を両手で抑え、意味もなく「遠山くん」と再度彼の名前を苗字で呼び直す。 そんな私を見てクスっと笑うと、点滴が繋がれていない方の右腕で私を抱き寄せた。
トクン、トクンと優しく波打っている遠山くんの鼓動に、ほっと安心する。
「星七、部屋に行こうか。 ちゃんと話すから」
「うん、聞かせて。 遠山くんが、どういう状況なのか。 ちゃんと聞きたい」
遠山くんは受付の女性に知り合いだということを伝えてくれると、特別に面会の許可を出してくれた。
2人で部屋に戻り、並んでベッドに腰かける。
大学病院の個室に入ったのは初めてのことで、新鮮で、辺りを見渡してしまう。
「静か……個室なんだね」
「………」
遠山くんに話しかけたのに、返事がない。
聞こえなかったのかな?と思い、肩を叩くと「ごめん、なにか言ってた?」とにっこりと笑う遠山くん。
もしかして、遠山くんの病気って……。
「遠山くん……まさか、耳……聞こえなくなった?」
ずっと探していた、彼の姿。
「大空……探したよ。 勝手に、いなくならないでよ……!」
思わず、名前で呼んでしまった。
慌てて口を両手で抑え、意味もなく「遠山くん」と再度彼の名前を苗字で呼び直す。 そんな私を見てクスっと笑うと、点滴が繋がれていない方の右腕で私を抱き寄せた。
トクン、トクンと優しく波打っている遠山くんの鼓動に、ほっと安心する。
「星七、部屋に行こうか。 ちゃんと話すから」
「うん、聞かせて。 遠山くんが、どういう状況なのか。 ちゃんと聞きたい」
遠山くんは受付の女性に知り合いだということを伝えてくれると、特別に面会の許可を出してくれた。
2人で部屋に戻り、並んでベッドに腰かける。
大学病院の個室に入ったのは初めてのことで、新鮮で、辺りを見渡してしまう。
「静か……個室なんだね」
「………」
遠山くんに話しかけたのに、返事がない。
聞こえなかったのかな?と思い、肩を叩くと「ごめん、なにか言ってた?」とにっこりと笑う遠山くん。
もしかして、遠山くんの病気って……。
「遠山くん……まさか、耳……聞こえなくなった?」