星空の下で愛を♦年下看護師の彼は彼女に一途な愛情を注ぐ♦
そんな他愛もない会話をしていると、新幹線は新大阪駅へと到着した。　そこからは特急に乗り換えて、福井駅へと向かう。

新大阪駅から福井まではそんなに時間は掛からず、お昼過ぎには福井駅に到着した。
初めて訪れる福井県。


「星七、大丈夫？　疲れてない？」

「大丈夫。　初めてこんなに長い時間電車に乗ったけど、楽しかった」

「それならよかった」


手を繋いで駅のホームを出ると、まったく知らない風景が広がっていた。

目の前には、福井県でたくさん化石が発掘されたと言われている恐竜のリアルな模型があり、ゆっくりと動いている。
自分たちの住んでいる場所とは違い、高層ビルも少ないけれど、人混みではないからなのか空気がいい。


「この近くにソースかつ丼が食べれるお店があったはずだから、行こう」


見るものすべてが新鮮で辺りをキョロキョロ見渡していると、大空がソースかつ丼が食べられるお店に案内してくれると言う。

2人分の荷物が入ったスーツケースを引っ張りながら大空の右側を歩いて行くと、5分くらいでお店に到着した。
暖簾には『名物ソースかつ丼』とでかでかと書いてある。

お店に入るとほぼほぼ満席で、かろうじて空いていたカウンター席に腰かけた。　
< 89 / 144 >
表紙・目次

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop