星空の下で愛を♦年下看護師の彼は彼女に一途な愛情を注ぐ♦
「今日は月明かりがない分、さらによく見えるよね」

「……うん、本当にきれい。 嘘みたい……」


よく目を凝らして見ていると、私の真上を流れ星が流れた。

指を差し、「あっ!」と声を上げたときにはもう消えてしまっていたけれど、少し間を開けて再び流れ星が流れる。


「大空も今、流れ星見えた?」

「見えたよ。 めちゃくちゃラッキーな日じゃん」

「すごい……本当にすごい!」


満天の星空に流れ星。 私の隣には、愛おしい人ーー。
今までに感じたことのないような幸せな気持ちと感動が交じり合って、私の瞳からは涙が溢れる。

そんな私を見て、大空はなにも言わずにそっと肩を抱き寄せた。


「……ねぇ星七は気付いてた?」

「え? なにを?」


呟くように、私に質問を投げかける大空。 なんのことだかわからなくて、聞き返してしまう。

きょとんとしている私を見てにっこりと笑った大空は、再び口を開いた。


「俺の名前と星七の名前、1文字ずつ合わせると〝星空〟になるんだよ」


そう言いながら、大空はぴたっとおでこをくっつけた。

そのまま、優しく唇に触れるだけのキスをする。


言われるまで、気が付かなかった。
大空の〝空〟と言う字と、星七の〝星〟を合わせるとーー。


「……気が付かなかった」

「俺たちはきっと、出会うべくして出会ったんだね」
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