シンデレラは王子様と離婚することになりました。
「ネットスーパーを利用しているそうです。家の中の様子は見えにくく、宅配業者は食材の入った段ボール箱を玄関の中にまで入れてあげているそうなので、捺美さんの姿を確認することはできていないそうです」
「そうか、捺美は一体、いつまで家の中に引きこもるつもりだ……」
「家族が出したがっていないのかもしれませんよ。ようやく引き戻したのですから」
「本当に胸糞悪い」
今すぐ実家に行って、捺美を救い出したい。でも、捺美が拒否する可能性も高い。どうすれば……。
「あ、ちょっと待ってください。捺美さんの実家を張っていた探偵から電話が……」
「すぐ出ろ!」
「はい、え……捺美さんが?」
固唾を飲んで、探偵と電話で話している高城を見つめる。捺美が、どうした?
嫌な予感がして、胸がざわつく。
電話を切った高城が困惑した表情を浮かべながら報告する。
「捺美さんが一人で家から出てきたそうです。どこに向かっているのかはわからず、とにかく追いかけるとのことです」
「捺美!」
気が付いたら身体が勝手に動いていた。財布と携帯だけ持って、社長室から飛び出る。
「社長、捺美さんがどこに行くかわかるのですか⁉」
「わからんっ!」
高城が呆れかえっているのが背中越しに伝わってきた。
なんだか嫌な予感がする。じっとなんてしていられなかった。
「そうか、捺美は一体、いつまで家の中に引きこもるつもりだ……」
「家族が出したがっていないのかもしれませんよ。ようやく引き戻したのですから」
「本当に胸糞悪い」
今すぐ実家に行って、捺美を救い出したい。でも、捺美が拒否する可能性も高い。どうすれば……。
「あ、ちょっと待ってください。捺美さんの実家を張っていた探偵から電話が……」
「すぐ出ろ!」
「はい、え……捺美さんが?」
固唾を飲んで、探偵と電話で話している高城を見つめる。捺美が、どうした?
嫌な予感がして、胸がざわつく。
電話を切った高城が困惑した表情を浮かべながら報告する。
「捺美さんが一人で家から出てきたそうです。どこに向かっているのかはわからず、とにかく追いかけるとのことです」
「捺美!」
気が付いたら身体が勝手に動いていた。財布と携帯だけ持って、社長室から飛び出る。
「社長、捺美さんがどこに行くかわかるのですか⁉」
「わからんっ!」
高城が呆れかえっているのが背中越しに伝わってきた。
なんだか嫌な予感がする。じっとなんてしていられなかった。