シンデレラは王子様と離婚することになりました。
誰もいなくなったオフィス内でパソコンを起動させる。電気をつけると警備員さんにいることが気付かれて面倒くさいので、あえていつも薄暗いまま仕事をしている。
視力が下がりそうだけど、そんなことも言っていられない。とにかくやり残した分を片付けなければ。
個人情報に厳しいので、会社のパソコンを外に持ち出すことはできない。営業は認められているけれど、事務職は禁止されている。
薄暗く静かなオフィス内の中で、存在を消すようになるべく音を出さずにタイピングを打つ。
誰にも邪魔されることなく適度な緊張感を持って仕事できるので、日中の勤務時間以上に集中して量をこなすことができた。
ふと、顔を見上げ時計を見ると、時刻は二十三時五十八分。ああ、もう日付が変わってしまう。
その時だった。
エレベーターが開く音が聞こえた。慌ててノートパソコンをシャットダウンもせずに閉じる。この時間に会社にいることが知られるとまずいので、デスクの下に隠れた。
誰かがオフィス内に入ってくる。デスクの下からこっそり見つからないように顔を出すと、スーツを着た高身長の男の人だった。
視力が下がりそうだけど、そんなことも言っていられない。とにかくやり残した分を片付けなければ。
個人情報に厳しいので、会社のパソコンを外に持ち出すことはできない。営業は認められているけれど、事務職は禁止されている。
薄暗く静かなオフィス内の中で、存在を消すようになるべく音を出さずにタイピングを打つ。
誰にも邪魔されることなく適度な緊張感を持って仕事できるので、日中の勤務時間以上に集中して量をこなすことができた。
ふと、顔を見上げ時計を見ると、時刻は二十三時五十八分。ああ、もう日付が変わってしまう。
その時だった。
エレベーターが開く音が聞こえた。慌ててノートパソコンをシャットダウンもせずに閉じる。この時間に会社にいることが知られるとまずいので、デスクの下に隠れた。
誰かがオフィス内に入ってくる。デスクの下からこっそり見つからないように顔を出すと、スーツを着た高身長の男の人だった。