シンデレラは王子様と離婚することになりました。
かっこいいとか眼福とかの次元を超えてくるほどの色気だ。
タイプとかタイプじゃないとか、好きとか嫌いとか、もうそういう感情を越える圧倒的な雄としての魅力が社長にはある。側にいるだけでクラクラしてくるのだから、とんでもない人物だ。
ここまできたら歩く兵器だ。危険だ、野放しにしちゃいけない。
「家にあるものは勝手に使っていいからな。駄目なものはちゃんと言うから」
社長は濡れた髪のままキッチンに入り、冷蔵庫を開けてミネラルウォーターを取り出した。
(近い、近い、近い)
歩く兵器が来たので、思わず後ずさりしてしまう。
「昨夜はあの、寝室に運んでくれたのって社長ですか?」
ミネラルウォーターの蓋を開けようとしていた社長の手が一瞬止まった。
「俺の他に誰がいる」
「そ、そうですよね。大変失礼いたしました! 持ち上げられた時点で起きろって話ですよね、もう自分でもびっくりです!」
恥ずかしすぎて早口で言うものの、社長は私の顔を見ずに蓋を開けた。
タイプとかタイプじゃないとか、好きとか嫌いとか、もうそういう感情を越える圧倒的な雄としての魅力が社長にはある。側にいるだけでクラクラしてくるのだから、とんでもない人物だ。
ここまできたら歩く兵器だ。危険だ、野放しにしちゃいけない。
「家にあるものは勝手に使っていいからな。駄目なものはちゃんと言うから」
社長は濡れた髪のままキッチンに入り、冷蔵庫を開けてミネラルウォーターを取り出した。
(近い、近い、近い)
歩く兵器が来たので、思わず後ずさりしてしまう。
「昨夜はあの、寝室に運んでくれたのって社長ですか?」
ミネラルウォーターの蓋を開けようとしていた社長の手が一瞬止まった。
「俺の他に誰がいる」
「そ、そうですよね。大変失礼いたしました! 持ち上げられた時点で起きろって話ですよね、もう自分でもびっくりです!」
恥ずかしすぎて早口で言うものの、社長は私の顔を見ずに蓋を開けた。