今更素直になれとでも!?
「あーもう。俺から言わせてよね」
少し拗ねたような口調で言う碧葉。
ねえ、その言葉。yesって捉えていいのかな。
「…ってことは…?」
「OK以外にあるかっつーの。よろしくな、蘭奈」
ニコッと優しい笑みを向けてきた、私の幼馴染兼“彼氏”。
太陽のような明るく暖かい笑顔に、私の頬も緩んでいた。
長年の片思いがようやく叶った。
その嬉しさに、少し時間が経った今でも、時々頬が緩んでしまう。
「蘭奈ー!!」
大好きな人の声が私の名前を呼んだ。
「はーい!!今行く!」
私はそれに応えるよう、大きな声を響かせた。
素直になることはまだまだ難しいけれど。
こんな私でいいのなら、あなたの隣に居させてください。