今更素直になれとでも！？

「い、いやー。なーんも考えてませんけど…？」



図星をつかれ、咄嗟に隠そうとする。

が、

「うわ。嘘つくの下手かよ」



直ぐにバレた。



「なっ！下手で悪かったですね！てか質問に答えろや！馬鹿幼馴染が！」

「…」



話を逸らされたが、私はさっきこの馬鹿に質問をした。

んで、答えてもらってないんだよ！

すっごい顔ってなんだ！

どんな顔なんだよ！

どうでもいい事だが、なんか気になってしょうがない。

そもそも私は、そんなに直ぐに顔に出るタイプでは無い。

むしろ、何を考えてるかが、よく分からないって言われることが多いし。



「…それで、私さっきどんな顔してた？」

「…めっちゃ悩んでる顔」



改めて聞いてみると、碧葉から予想外の言葉が返ってきた。



「え？なにそれ。私そんな顔してた！？」

「それはもうバッチリに」

「うわあああぁぁぁぁ！」



恥ずかしさのあまり、叫んでしまう。