今更素直になれとでも!?

いつの間に、そんな顔をしてたかと思うと、恥ずかしくて仕方がない。

というか、バレてない…よね…?

悩んでいた内容も内容だから、バレてないかが不安になる。

こいつにバレたら、ほんとに終わる!

バレたら最後、煽られまくるか、気まずくなるかの2択だろう。

それだけは、絶対に避けたい。

欲を言ってしまえば、付き合いたいとは思う。

けど、無理だ。



「…」

「っるさ…」



隣で耳をふさぎ、顔をしかめている碧葉を盗み見る。

付き合えるわけが無い。

素直に思いを伝えるのも無理。

そもそもとして、碧葉は私のことをただの『幼馴染』としか見てないだろう。

私の中では、『好きな人』。

思いを伝えたくても、関係を壊したくなくて。

幼馴染って言う立場を利用して一緒にいる。

ただの自己満足?ってやつだろう。

いや、満足しては無いから違うか。

とりあえず!心臓が持たないんだって…。
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