今更素直になれとでも!?
しばらく考えていると、碧葉から声をかけられた。
「…ねえ」
「?なに」
「今さ、自分がどんな状況か分かってる?」
は…?何言ってんだこいつ…。
意味不明な発言をした碧葉に冷ややかな視線をまた送る。
「そんな冷たい目で見ないでもらっても?」
「…意味不明な発言する方が悪い」
「まあまあ」
ほんとに何を言ってるんだこいつは。
発言の意図が全く分からない私は、考えることを放棄。
てかさっき放棄しかけたし。
別に問題ないでしょ。
「らーなさん」
なんて思ってた時期が私にもありました。
いつの間にか目の前にある碧葉の顔に私は動くことも出来ずに固まる。
あいにくベッドに座っていたため、後ろに下がる、なんてことも出来ず。
この状況から入れる保険ってあります…?
「ねーえ」
「ひゃっ!?」
なんとか逃げ出そうと考えていると、不意に碧葉に押し倒される。