溺愛幼なじみは甘くて強引

「私、アリスちゃんみたいな可愛くてきれいな女の子になりたいの！あ、もちろん。アリスちゃんが良ければ……だけど」

「……ったく、もう。本当、あなたって鬱陶しい」


毒づくアリスちゃんは「やっぱり迷惑だったかな……」とシュンとしている私を見て、ため息をついた。目線は、私が頼んだティーセット。


「それ、茶葉だしすぎ。店員さんも言ってたでしょ？砂時計が終わったら、茶葉を引き上げてくださいって」

「え……、あ」


確かに。私の頼んだドリンクは、透明なポットに入っているんだけど……茶葉からエキスが出過ぎて、黒ずんでいた。


「え、こ……これ、もう飲めないの？」

「飲みたいなら飲めば？苦いけど」