溺愛幼なじみは甘くて強引
「ひー、完璧に忘れてたよ……っ」


クンクン匂いを嗅ぐと、やっぱりどうにも飲めそうにない強い香り。

も、もったいない事をしちゃった。珍しい名前の飲み物を頼もう~って軽く考えたのが、仇になった……。


「仕方ないから、においだけ楽しむことにする……」

「……はぁ」


寂しく匂いを嗅いでいると、呆れたアリスちゃんが席を離れた。お手洗いかな?そう言えば、私も……。どうせなら、一緒に行きたかったな。

私は色々ダメだなぁ、と肩を落として落ち込む。

すると、そこへ――


「はい、これ」


アリスちゃんの手には、透明なポットに入った、透明な液体。すごく熱そう。もしかして、お湯?
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