溺愛幼なじみは甘くて強引
「お湯を、どうするの?」

「店員さんに言って、もらってきてあげたの。薄めて飲めば、そのティーも飲めるでしょ。苦いなら、私のミルクと砂糖をあげるから」

「アリスちゃん……、ありがとう!」


手を合わせてお礼を言うと、アリスちゃんは赤い顔をしてそっぽを向いた。もしかして、照れてるのかな?だとしたら、可愛いな!


「私、いい先生に出会えてよかった……」

「ちょ、まだ誰も、あなたに”色々教える”とは言ってないから!」

「私、頑張るからね!アリスちゃん!」

「聞いてよ!本当に図々しいんだから!」


私を指さしながら、ギャイギャイと文句を言うアリスちゃん。それでも、心の底から私を嫌っているようには見えなくて……。

自惚れかもしれないけど、これからアリスちゃんと良い友達になれそうだなって。そんな事を思った。


「あ、そうだ。アリスちゃんと一緒にいるところ。写真撮ってもいい?」

「は?なんで?」
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