溺愛幼なじみは甘くて強引
「なんでって……調子が悪そうだから。今だって、すっごく苦しそうな顔してるよ?」

「!」


私が「苦しそう」というと、理央は目を見開いた。だけど、何をするわけでもない。

「うん」と小さく返事をした後、私の横にゴロンと横になる。

ベッドに二人は狭いから退けよう――と思ったけど。

理央に腕を引かれて、阻止されてしまう。仕方ないので、理央の隣に並び続けた。


そんな中、理央は突然質問をしてくる。

しかも、突拍子もない質問。


「――俺ってさ」

「うん」

「優しいの?」

「……」


今更?

と言いたい。激しく。

だけど理央の雰囲気を見るに、軽く返事をしちゃいけない……気がする。


理央の調子が悪いことも配慮して、オブラートに包んで「肯定」を返した。


「理央は優しいよ。すっごく優しい」

「むしろ、優し過ぎる?」
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