溺愛幼なじみは甘くて強引
「へへ、そっか」


寝転んだまま私に手を伸ばし、そのまま頬を撫でる理央。その表情は、とても穏やかだった。

やっぱり、理央の笑顔は心が落ち着く。理央には、いつも笑っていてほしいな。

なんて思っていると――


「さ。無事に”いつもの俺”に戻った事だし」

「へ?」


急に、視界がグルリと回った。理解できないまま、理央にされるがままとなる。

そして、やっと状況を呑み込めた時――既に私は、理央に組み敷かれていた。


「えっと、理央?この態勢はさっきも、」

「この前、南月とキス出来なかったからね。そのリベンジだよ」

「き、キス……っ」

「そう。いつもよりも、少しだけ刺激の強いキス」


言いながら、ペロリと舌なめずりする理央。

い、色気がありすぎる……!
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