溺愛幼なじみは甘くて強引
「俺、嬉しかったよ。南月が告白してくれて。好きって言ってくれて」

「え……?」

「だって俺、小さな頃から――

南月の事が好きだったから」

「っ!?」


え?今、理央なんて言った?
私のこと、好きって言った?


聞き間違いじゃないの!?


パァン!


「南月……、頬が真っ赤だよ?」

「うぅ、セルフビンタ痛い……っ」


でも“痛い”って事は、これは現実。

さっきの理央の言葉は、聞き間違いじゃない。


でも、だからこそ、分からない。


「じゃあ理央は、どうして私を振ったの?」

「……うん。

その事について、話したかったんだ」


理央はニコリともせず、真剣に私を見た。


「俺、南月の事が好きなんだよ。っていうかね、引かないでほしいんだけど……。

好きすぎるくらい、好き」

「……へ?」

「俺は南月の事が、大好きなんだよ」

「っ!!」


心臓が、止まっちゃうかと思った。

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