溺愛幼なじみは甘くて強引
「理央、好きだよ」

「~ッ」


どうしよう。

理央のギャップに、目が離せない。


「理央、私ね、」


理央の事、もっともっと好きになったよ――


って、言おうとした。

だけど、


「南月、シッ」

「ん!」


急に、理央に口を押えられる。

しかも私を布団の中に隠して、理央も私の隣に横になった。まるで、私を隠すように。

ってことは、誰か来たのかな?

そう予想したと同時に、保健室のドアがガラリと開く。

ガラッ


「悪いわねぇ、保健室まで荷物を持ってもらって」

「いいですよ」


保健室の先生と、誰かが入って来た。

だけど、布団をかぶっているせいで、声がくぐもって上手く聞こえない。
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