溺愛幼なじみは甘くて強引
太陽くんは「俺が……?」と呟く。驚いているのかな?口が開きっぱなしになってる。
こんな顔の太陽くん、珍しい。太陽くんは「いつも笑顔」ってイメージだったから。
「えっと……でもさ、太陽くん。
アリスちゃんの事を好きだから、アリスちゃんに告白したんでしょ?」
「! それは……」
「違うの?」
小首を傾けると、太陽くんの眉に、少しだけシワが寄った。
だけど、何かの気持ちを固めたように――太陽くんは、真っすぐ私を見て「違うよ」と否定した。
「さっき俺の電話を聞いたなら分かると思うけど……。
少し前に、両親が離婚してさ。原因は、親父の自分勝手な行動。母さんは、いつもそれに困ってた。いつも……困った顔をしていた。
俺は長い間、母さんのそんな顔ばかり見て来たんだ」
「そっか……。そうだったんだね」
こんな顔の太陽くん、珍しい。太陽くんは「いつも笑顔」ってイメージだったから。
「えっと……でもさ、太陽くん。
アリスちゃんの事を好きだから、アリスちゃんに告白したんでしょ?」
「! それは……」
「違うの?」
小首を傾けると、太陽くんの眉に、少しだけシワが寄った。
だけど、何かの気持ちを固めたように――太陽くんは、真っすぐ私を見て「違うよ」と否定した。
「さっき俺の電話を聞いたなら分かると思うけど……。
少し前に、両親が離婚してさ。原因は、親父の自分勝手な行動。母さんは、いつもそれに困ってた。いつも……困った顔をしていた。
俺は長い間、母さんのそんな顔ばかり見て来たんだ」
「そっか……。そうだったんだね」