溺愛幼なじみは甘くて強引
「小さい頃から、母さんの顔色ばかり見て来たからさ。女の人の顔を見るのが癖になっちゃってね。
困った顔を見てそのまま……ってわけにもいかないから、つい助けたくなっちゃうんだ」
太陽くんは、自分のカップを覗き込む。
水面に映る自分の顔を見て、どこか肩を落としたようだった。
「さっきも言ったけど、俺はココアに似てるんだよ。腹の底が見えない、ヒドイ奴なんだ。
つまりね――
アリスちゃんが理央にフラれて傷ついてる顔を見てらんなくて、”なら俺と付き合っちゃえば少しはアリスちゃんも救われるんじゃない?”っていう。
そんな俺の自己満だけで、俺はアリスちゃんに告白したんだよ」
「!」
「ね、ヒドイ奴でしょ?」
「……」
困った顔を見てそのまま……ってわけにもいかないから、つい助けたくなっちゃうんだ」
太陽くんは、自分のカップを覗き込む。
水面に映る自分の顔を見て、どこか肩を落としたようだった。
「さっきも言ったけど、俺はココアに似てるんだよ。腹の底が見えない、ヒドイ奴なんだ。
つまりね――
アリスちゃんが理央にフラれて傷ついてる顔を見てらんなくて、”なら俺と付き合っちゃえば少しはアリスちゃんも救われるんじゃない?”っていう。
そんな俺の自己満だけで、俺はアリスちゃんに告白したんだよ」
「!」
「ね、ヒドイ奴でしょ?」
「……」