溺愛幼なじみは甘くて強引
13.カゼ、キス、確認
「へぇ、太陽にそんな事があったんだね」
「あ、あの……理央?」
「それで女子の事をずっと見てたのか。単なる女好きなのかと思ってたよ」
「理央?私の声、聞こえてるよね!」
この状況は何!?
説明してよ――!
と、大きな声を出した私は、現在――
自分のベッドに寝かされている。オデコには、ひんやり冷たい湿布を貼られ、脇には体温計が刺さっている。
「ちょ、ちょっと寒気がするだけだって。大丈夫だから……」
「ダメ。寒気がするって事は、これから熱が出る前兆って、よく言うでしょ?」
き、聞いた事なかった……。そうなんだ。理央、詳しいな。
じゃなくて!
「あんな勢いよく、太陽くんを追い返さなくっても、」
「南月に何をするか、分かったもんじゃないからね」
理央が絶賛、警戒している相手。
それは太陽くん。
実は、あの後――