溺愛幼なじみは甘くて強引
「初めまして。俺、太陽くんと同じクラスの穂高理央と言います。実は、太陽くんのスマホの調子が悪くて、電源がつかない状態でして」

『あら!そうなのね。それでわざわざ連絡をくれたの?ありがとうね』

「いえ。太陽くんは今、家に帰っている途中だと思います」

『そう。あの子が無事なら、安心したわ』


お母さんの声に、理央の表情も柔らかくなる。だけど、次の言葉に――

思わず、言葉が詰まった。


『理央くんは、太陽の友達?』

「え」
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