溺愛幼なじみは甘くて強引
長年の片思いを実らせた――
これは俺の覚悟そのものだって。アリスの言葉を聞いて思った。
俺は、南月の事をどうしても諦められなかったから。何があろうと、南月に絶対振り向いてもらうって、そう決めてたから。
どうしても、この愛しい子がほしい――
その覚悟が、今日までの俺を作ってきたのかもしれないね。
「この南月命バカ!バカ理央!!」
「うん、そうだね」
「ちょっとは、否定しなさいよ〜!」
アリスは、俺の胸に顔を埋めた。
ギュッと、俺の背中に腕を回して。
「今だけ、ハグ許してよ……っ。まともに告白してないのに、わざわざフラれてあげるんだから……。これくらい、目をつぶって」
「……うん」
「拒否、しなさいよぉ〜……っ」
優しい理央は大嫌い――と。
アリスは言った。
そうだね、アリス。
俺も、こんな俺が嫌いだよ。
誰にでも公平で、優しい俺。それを残酷な行為だと知らずに、無知にかまけて、優しさをふりかざし続けた。
太陽、南月。そして――アリス。
皆が教えてくれなければ、俺は、ずっと無知なままだった。
皆が本音でぶつかってきてくれたから、俺は気づくことが出来たんだ。
これは俺の覚悟そのものだって。アリスの言葉を聞いて思った。
俺は、南月の事をどうしても諦められなかったから。何があろうと、南月に絶対振り向いてもらうって、そう決めてたから。
どうしても、この愛しい子がほしい――
その覚悟が、今日までの俺を作ってきたのかもしれないね。
「この南月命バカ!バカ理央!!」
「うん、そうだね」
「ちょっとは、否定しなさいよ〜!」
アリスは、俺の胸に顔を埋めた。
ギュッと、俺の背中に腕を回して。
「今だけ、ハグ許してよ……っ。まともに告白してないのに、わざわざフラれてあげるんだから……。これくらい、目をつぶって」
「……うん」
「拒否、しなさいよぉ〜……っ」
優しい理央は大嫌い――と。
アリスは言った。
そうだね、アリス。
俺も、こんな俺が嫌いだよ。
誰にでも公平で、優しい俺。それを残酷な行為だと知らずに、無知にかまけて、優しさをふりかざし続けた。
太陽、南月。そして――アリス。
皆が教えてくれなければ、俺は、ずっと無知なままだった。
皆が本音でぶつかってきてくれたから、俺は気づくことが出来たんだ。