溺愛幼なじみは甘くて強引
「謝ったら許さないから……っ」

「え」

「今、謝ったら許さないって……そう言ってるの……っ。

南月を好きな気持ちは、私への謝罪の裏返し?

違うでしょ!?」

「!」


身が引き締まった。
全て、アリスの言う通りだったから。

覚悟に逃げ道を用意しちゃ、ダメなんだ。


「私を傷つけた事を、謝って終わりにしないで。理央と南月の恋は、今日の私の上に成り立つものだって……ずっと忘れないで」

「……っ」


グッと構えた俺の表情を見て、アリスは舌打ちをした。不満そうな表情を浮かべて。


「脅しじゃないのよ!?
だから……、あ~もう!

何がなんでも、南月と幸せになってよって!そう言ってんの!」

「アリス……」
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