溺愛幼なじみは甘くて強引
「うん……」


少し戸惑ったアリスが、包装紙を丁寧に開けていく。そして、少し幅のある袋から――

一つの、新しいぬいぐるみが出て来た。


「うさぎ……、可愛い」

「クマは、小学生の時の友達の証。
だから今からの俺とアリスの友達の証として、うさぎを買ってみたんだけど……」

「けど?」

「高校生にもなって、子供っぽかったかなって……。今になって反省してる。来る途中、勢いで買って来ちゃったから」

「来る途中で……あ、それで到着が遅かったの?」

「うん、ごめんね」


情けない顔の俺を見て、アリスはため息をついた。だけど、すぐに笑みを浮かべる。


「ううん、ありがとう。
むしろ――スッキリした」

「え、スッキリ?」
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