溺愛幼なじみは甘くて強引
「スマホ、“壊れた”の?」

「たぶんね。でも……

“君ほど”じゃないよ」

「ッ!」


パンッと。
気づいたら、太陽の頬を叩いていた。

いきなり叩かれるとは思ってなかったみたいで、太陽は驚いた目をして私を見た。

痛いのか、頬に手をあてている。


「強烈だった……」

「私を侮辱するからでしょ」

「侮辱?」


した?俺が?いつ?――と三拍子で質問する太陽。腹が立って、また叩くフリをする。


「私が”ただ傷ついてるだけ”だと思ってるなら、それはお門違いって言ってるの」

「……驚いた。てっきり、心が壊れるほど悲しんでいるのかと思ったよ」

「チッ」


ポカンとしている太陽の顔を見ると、だんだんイライラしてきた。
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