溺愛幼なじみは甘くて強引
「ココにも、していいんだよね?」

「っ!」


長い人差し指で、トントンと私の唇を押さえる理央。

ペロリと舌なめずりをしたしぐさが色っぽくて……クラクラする。


だけど、いつもと違う理央の雰囲気に、のまれすぎている私がいて……。


「ゴクッ……」


色んな感情を呑み込んだ喉が、音を立てた。


「目、つむって」

「ま、待って、理央」

「ヤダ。待たなくていいって、さっき南月が言ったよ?」

「え」


言ったっけ!?記憶を呼び戻そうと思っても、頭は既にパンク状態。


だんだん近づく理央の顔を、体に力を入れて見つめるしか出来なくて――


あぁ、理央が言っていたのは「こういう事なんだ」って。

やっと理解することが出来た。


「り、理央ぉ……っ」
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