溺愛幼なじみは甘くて強引
なんと、私の顔は真っ赤。汗もダラダラ出ていて、呼吸も荒くなっていた。


「ちょ、真琴!どうしたらいいいの、コレ!」

「わー、ほんとだー。南月のピンチだねー」

「すっごい棒読みだけど!?」


アリスちゃんが「何かがおかしい」と勘付き始めた頃。理央と太陽くんが教室に戻って来る。

話し合いは無事に終わったようで、理央も落ち着いた顔をしていた。

私の変わり果てた姿を見るまでは――


「え、南月!?どうしたの!?」

「理央、分からないの!ジュースを飲んだら、いきなり、こうなって!」

「ジュース?」


理央は、私の席にある紙パックのジュースを見る。

そして、調子を崩している私を見ても平然としている真琴ちゃんに、疑惑の目を向けた。


「ねぇ小枝さん。ジュースに何か細工した?」
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