溺愛幼なじみは甘くて強引
「長年の覚悟をやっと見つけたって言った方が、正しいかもしれないけど」


理央は汗を垂らしながら、私を見てほほ笑んだ。


「南月を好きでいる覚悟だよ。振り向いてもらうまで、諦めない覚悟。

俺はね、南月。

他の誰を傷つけてしまっても、それでも――

南月だけが好き。大好きなんだ」

「ッ!」


他の誰を――

その言葉が、誰を指すのか。私の中で、簡単にイコールが繋がった。

アリスちゃんが「理央にフラれた」っていうのは、こういう事だったんだ。


「俺が好きなのは、南月だけ。
触りたいのも、南月だけ。

ねぇ、南月はどう?」

「え……」

「南月の覚悟。今、どうなってるか聞かせてほしい」

「私の覚悟……」


理央に告白した、次の日。

真琴ちゃんに言われた言葉がある。
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