溺愛幼なじみは甘くて強引
「今の俺、どんな感じ?」

「え」

「カッコイイ?」

「そりゃ、カッコイイけど……」


けど、なんて言うんだろ。

言うなれば……怒られたワンちゃんみたい。垂れ下がった耳と、しっぽが見える。


素直にそう言うと、理央は笑った。

「ワンちゃんか」なんて、吹き出しながら。


「じゃあ犬は犬らしく、飼い主のいう事を聞こうかな」

「飼い主?って、もしかして私?」

「うん。これから俺に、どうしてほしい?」

「!」


優しい顔で、私に聞いた理央。

「これから」の意味がなんとなく分かった私は……少し考えた後、口を開く。
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