溺愛幼なじみは甘くて強引
事の始まりは、南月からメールを貰った時だ。
夕方、両親を旅行に送り出した俺に、南月からのメールが届いた。
『今夜、理央の家にお邪魔してもイイ?一人じゃ怖くて……』
昔から怖いのが苦手な南月。家で一人きりなんて、耐えられるはずもない。それは分かっていた。
だけど、俺は心を鬼にして返信した。
『こっちも、今日は俺ひとりだよ。それでもいいの?』
さすがに。今日いきなりキスしたのに「OK」はないよね――なんて考えていた俺は、かなり浅はかだった。
だって、南月からの返信は、
『すぐいくね!』
だったから。
喜んでいいのか、悩めばいいのか。そもそも南月は、どういう気持ちで「行く」って言ったんだろう。
そういう事を想定してる?いや、ないか。今日の南月を見れば容易に分かる。
「今がまだその時期じゃない、って事くらい分かる……」
夕方、両親を旅行に送り出した俺に、南月からのメールが届いた。
『今夜、理央の家にお邪魔してもイイ?一人じゃ怖くて……』
昔から怖いのが苦手な南月。家で一人きりなんて、耐えられるはずもない。それは分かっていた。
だけど、俺は心を鬼にして返信した。
『こっちも、今日は俺ひとりだよ。それでもいいの?』
さすがに。今日いきなりキスしたのに「OK」はないよね――なんて考えていた俺は、かなり浅はかだった。
だって、南月からの返信は、
『すぐいくね!』
だったから。
喜んでいいのか、悩めばいいのか。そもそも南月は、どういう気持ちで「行く」って言ったんだろう。
そういう事を想定してる?いや、ないか。今日の南月を見れば容易に分かる。
「今がまだその時期じゃない、って事くらい分かる……」