溺愛幼なじみは甘くて強引
「わ!理央?ど、どうしたの?」

「南月。俺、お腹空いた」

「だから今カレーを、」

「違うよ」


ふっと笑った俺を見て、南月が顔を赤くした。色づいたその頬を、優しくなでる。


「俺がほしいのは君だよ、南月」

「あ……っ」


キスだけ。キスだけ――と自制して、南月を押し倒す。

ソファに寝転んで俺を見上げる南月は、なんというか。それだけで、すごく可愛かった。


「キス、していい?」

「い……いいよ」


お昼に初めてキスして以来。何度かキスをさせてくれる。ということは、南月の中でキスの壁は突破したって事かな。

じゃあ、次。その次は――
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