溺愛幼なじみは甘くて強引
「り、りりり、理央!何してるの!?」


脳内を整理しようと思っているのに、このシチュエーション。整理どころか、混乱の要素しかない。

つまり脳内、思考停止。


「り、理央ぉ〜っ」


両手をクロスしてるから、胸に自然と谷間が出来ている。

だけど、それを見られるのは恥ずかしくて――出来る限り、白いお湯の中に隠そうともがいてみた。

結果、惨敗。

ギュッと、理央に後ろから抱き着かれているからか、全然動けない。

理央に至っては、自分が濡れる事をいとわないのか――いくら私がバシャバシャとお湯を波立たせようと、微動だにしなかった。手ごわすぎる……!


「は、入らないって、言ったのに……っ」
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