溺愛幼なじみは甘くて強引
「はぁ」と息をついて、跡探しストップ。頭の中に木霊するのは、さっきの理央の言葉。


――俺は待つよ。前も言ったけど、本当に南月を大事にしたいんだ


「……よし!」


これから、もっと頑張る。理央の期待に応えられるように、頑張る。

最初から上手くいくことは少ないだろうけど……でも諦めない。何度でも挑戦する。

だから、待っててね。理央――


「今から、もっともっとがんばるから!」


すると、ちょうど同じタイミングで。

浴室を出た理央も「ふぅ~」と、頭を冷やすため深呼吸していた。頭に浮かぶのは、もちろん私の裸姿。


「ちょっと……見えた、かも?」

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