溺愛幼なじみは甘くて強引
6.頬に痺れるキス





始まりは、本当に突然だった。


「今日の現代文って小テストあるの!?すっかり忘れてた……」

「じゃあ、問題出しながら登校する?俺も復習になるし」

「理央、ありがとう~!」


そんなこんなで。現代文の単語を復習しながら登校していた私達。

そこへ全速力で近づいてきたのは――


「りーお!会いたかったぁ!」

「え」
「ん!?」


顔が可愛くてスタイルもいい、ボブの長さの金髪美女が――突然、理央に抱き着いてきた。

理央は驚いて美女を見たけど「アリス!」と、何者か分かった瞬間に笑みを浮かべる。


「アリス!どうしたの?いつからこっちに?」

「先週から!理央に会いたくて会いたくて、登校初日から探しまくっちゃった!学校に着く前から会えるなんてラッキー!」


美女が理央に抱き着いたまま、離れない。そして理央も、無理やり引き剥がそうとしない。

そんな二人の姿を、これでもかと見る私。どうしようかと悩んでいたら、理央が気まずそ〜に、私を見た。
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