溺愛幼なじみは甘くて強引
「もう、いちいちリアクションが大きいのよ。バカ」

「いや、だって。そんな小学生みたいな恋愛してるなんて思わないじゃん!

しかも、あの理央だよ?女の子に対して百戦錬磨っぽい理央くんが、まさかそんな条件をのむなんて……」

「それくらい、南月のことが好きなんでしょ」


ちゅ~とジュースを飲む真琴ちゃん。それに倣い、太陽くんもペットボトルに入った水を飲んだ。


「にしても、襲われる覚悟が出来たら付き合う――ねぇ。そりゃまた、とんでもない約束をしたもんだ。

ん?って事は、前に南月ちゃんが言ってたアレも……」


どうやら頭の回転が早い太陽くん。前に私が打ち明けた悩みと、今聞いた話をリンクさせた。そして、全てを理解する。


――レベルアップしたい
――色んな人とスキンシップをして対人能力を上げたい


「前に南月ちゃんがそう言ってたけど、なるほどね〜。レベルアップしたかったのは、理央から受ける愛の耐性か」
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