溺愛幼なじみは甘くて強引
「……南月が太陽に、そんな事を言ったの?」
「んー、……内緒?」
「はぁ?」と真琴ちゃんが顔を歪める隣で。太陽くんは、意味深な笑みを浮かべた。
◇
一方。
教室を出てきた私と理央。人のこない階段の踊り場にやって来た。
「な、南月……?」
私が何も言わず理央を連れ出したことを不思議に思い、そして心配する理央。
だけど、同時に。それは自分のせいじゃないかと、肩を落とした。
「今朝は、本当にごめん。アリスにキスされちゃって。油断してた」
「……油断?」
「アリスはずっと、海外で生活してるんだ。だから、挨拶のようにキスする習慣があってさ。
小学生の頃に、一年だけ日本にいた日が会った。そしてその一年、俺とアリスは同じクラスになって仲良くなったんだ」
「昔の話だよ?」と気を遣いながら離す理央。私はコクリと頷いて、続きを待った。
「んー、……内緒?」
「はぁ?」と真琴ちゃんが顔を歪める隣で。太陽くんは、意味深な笑みを浮かべた。
◇
一方。
教室を出てきた私と理央。人のこない階段の踊り場にやって来た。
「な、南月……?」
私が何も言わず理央を連れ出したことを不思議に思い、そして心配する理央。
だけど、同時に。それは自分のせいじゃないかと、肩を落とした。
「今朝は、本当にごめん。アリスにキスされちゃって。油断してた」
「……油断?」
「アリスはずっと、海外で生活してるんだ。だから、挨拶のようにキスする習慣があってさ。
小学生の頃に、一年だけ日本にいた日が会った。そしてその一年、俺とアリスは同じクラスになって仲良くなったんだ」
「昔の話だよ?」と気を遣いながら離す理央。私はコクリと頷いて、続きを待った。